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プロフィール
HN:
玖琉 時斗
HP:
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
小説書き&読み&絵描き
自己紹介:
性格:男っぽい。がさつ。人見知りが激しい。大人しい。責任感が強い。完璧主義者。って滅茶苦茶な;
特:細かい作業が得意らしい。嫌いだけど…(え;
特:細かい作業が得意らしい。嫌いだけど…(え;
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人々の歓声が聞こえる
この声は、私達を迎える声だ
―一つの国を救うために
―自身を信じる為に
―仲間を守る為に
―大切な場所を残す為に
―兄の最後の願いを叶える為に
それぞれの思いを胸に、私達は戦いを続けていく
願いが叶う、その日まで…
+++++++++++++++++++++++++++++++++
日記での小説連載。
以前、書いてたものをアップしてみました。
一章で旅を始めるまでしかありませんが、読みたい方は「続き」へ。
これは「勇者の物語」です。
絵を描いた時、人気があった人達の話。
第1話はローズ=クレイシスの独白が多いです。
では、どうぞ☆
この声は、私達を迎える声だ
―一つの国を救うために
―自身を信じる為に
―仲間を守る為に
―大切な場所を残す為に
―兄の最後の願いを叶える為に
それぞれの思いを胸に、私達は戦いを続けていく
願いが叶う、その日まで…
+++++++++++++++++++++++++++++++++
日記での小説連載。
以前、書いてたものをアップしてみました。
一章で旅を始めるまでしかありませんが、読みたい方は「続き」へ。
これは「勇者の物語」です。
絵を描いた時、人気があった人達の話。
第1話はローズ=クレイシスの独白が多いです。
では、どうぞ☆
第1章:Go Forth Of The Day ≪1、一次予選≫
王都『ラグナス』では、5年に一度勇者を決める大会が行われる。
勇者とは、人々のために戦うことを約束し、世界中で強いとされ、勇気を持ち、強い願望を持った者が貰える称号である。
勇者となった者には、王都で働く資格を与えられる。
そのため毎回富と名誉のために、多くの人が参加する。
そして今年、また大会が始まろうとしていた。
ローズが会場につくと、既にたくさんの参加者が長蛇の列をつくっていた。
受付を済ませるのに三十分並び、1枚の紙と一本のペンを貰い、漸く中へ入る。
―えーっと、私の名前は…
入ったすぐ前にあった電光掲示板に部屋の割り振りが出ていた。
参加者は今年もゆうに四千人を超えている。
多くの名前の中から、ローズは自分の名前を探し始めた。
―ローズ…、ローズ・クレイシスは…あった!第3応接室だな。
漸く名前を見つけ出し、足を1歩踏み出した。
その直後、場内にアナウンスが流れた。
『残り3分で開始となります。時間までに指定場所にいらっしゃらなかった場合、その時点で失格となりますので、ご注意下さい』
「ちょっ…!嘘!?」
『二分三十秒前』
「ってカウントかかってるし!!」
ローズは急なことに驚きながらも、場内を全力疾走した。
指定された第3応接室は、他の所より遠く、なかなか辿り着かない。
心の中で、どこにあるんだと叫びながら、矢印に従って走る。
やっと第3応接室が見えた。
『十秒前…8、7,6,5,4,3,2,1…』
扉を勢いよく開け放ち、中に滑り込んだ。
『ピー!ここまでで終了となります』
後方で扉が自動的に閉まり、鍵がかかる。
ローズは荒い呼吸を整える為に、深く息をついた。
少しづつ正常なそれに戻って行く。
「おい、大丈夫か?」
不意に前方から声がかかり、手が差し出された。
座り込んで荒い呼吸をしていたので、心配してくれたのだろう。
その人の声は、よく通る低めの男の声だった。
せっかく手を差し出してくれているのに、取らないのは失礼だと思い、ローズは軽く手を乗せた。
「ええ、大丈夫です。有り難う御座います」
礼を言い、立ち上がろうとすると、男は一度びくりとして、ローズの手を払い除けた。
そのせいでバランスを崩し、再び床に座り込むはめになった。
「お、女!?」
ローズの頭上から、先の男の驚いた声が降って来た。
その声を始めに、辺りの者もざわつき始めた。
「女だってよ…」
「非力なくせに、来んなっての」
「どうせ、例年通り予選で落ちるさ」
「ああ、そうだな」
室内に笑いが広がる。
ローズは何も言わずにゆっくりと立ち上がる。
汗で張りつく、短い黒髪を鬱陶しげに掻き揚げた。
一度溜め息をつくと、視線を上げ、にこやかに微笑んだ。
笑いに包まれていた部屋は、その行動一つで一気に静かになった。
ローズはこうすることで静かになることが、始めから解っていた。
彼女は、顔もスタイルもそう悪くない。
寧ろ綺麗な方だと自負している。
女の武器は、ローズにとって顔である。
それと、顔と相反する性格も…。
「煩ぇんだよ。女だから非力?そんなの誰が決めた。男にも非力な奴は大勢いるだろうが。少なくとも女だからと差別してる奴より、私は強い自信があるがな」
男のような言葉遣いに、殆どの人が呆気に取られた。
ローズが見て来た大体の者は、顔と性格のギャップに驚き、今のような状態になった。
これが黙らせたい時に使ういつもの手なのだ。
何食わぬ顔で移動し、ローズは自分の席に着いた。
それと同時にアナウンスが流れる。
『お待たせ致しました。それでは、これより予選を開始致します』
―ああ…参加者が多いからか
戦闘でもするのかと意気込んでいたが、次に予想外の言葉か流された。
『では、受付で配布しましたアンケートを1時間で書き、前の箱に入れて下さい。それでは始め!』
言葉と同時に、白紙だった紙に文字が浮かび上がる。
魔法が施されていたのだろう。
制限時間があったので、その技術に感心する暇もなく、紙に向かった。
アンケート用紙には、次のようなことが書いてあった。
1、お名前・性別・年齢をお答え下さい。
2、ご趣味は何ですか?
3、嫌いなことは?
などなど、あまり勇者に関係ない質問が並んでいた。
だが、徐々に妙な質問、そして確信へ迫っていた。
18、好きな人はいますか?
―そんなのいない!悪かったな!
19、結婚してますか?
―好きな人いないんだからしてるわけないだろ!第一、二十歳前だし
20、子供はいますか?
―………。
だんだんムカついてきた。
それでも予選を通る為、と思い爆発を押さえた。
アンケートを進めて行くと、一つの質問で動きを止めた。
30、生命保険に入っていますか?
―…え、何だこれ……。
そこから先も読んでみる。
31、民の為に死ねますか?
32、死ぬのは怖いですか?
33、今日から二年、家には帰れませんが宜しいですか?
まるで死を前提としたような文だ。
勇者になると戦うことが多くなるから、生死をかけることもあるだろう。
だが、死ぬのが怖かったら、勇者になどなれない。
そう自分に言い聞かせる。
質問も残り二つとなっていた。
39、本当に勇者になりたいですか?―YES・・・
40、勇者を志望した理由をお書き下さい。
ローズは、ペンの動きを止めた。
―私が勇者になりたい理由は……
少し逡巡したのち、ローズはペンをすらすらと進めた。
『残り時間5分です』
それを合図に、ローズはペンを置くと席を立ち、箱の中に四つ折りにした紙を入れた。
三十分後。
結果を伝えるアナウンスが流れた。
『配られたペンの側面をご覧下さい。皆さん違ったナンバーが刻まれているはずです。そのナンバーで一次予選通過者、200名を発表致します。呼ばれた方は、東塔の1階フロアに御集まり下さい。それでは発表します』
四千人をゆうに超えていたのに、一次でたったの200人。
だが、そう思っていたのはローズだけではなかった。
周りの者も驚愕の顔をしていたり、ペンを握り締めて祈っていたりしていた。
ただ数人は自信があるのか、笑みを零している。
次々と番号が呼ばれ、数人が第3応接室からも出て行った。
『3639…3653…3681……』
ローズの番号が呼ばれた。
心の中では、拳を握り締めていたが、それを表に出すことはしなかった。
平然な顔で席を立ち、ローズは東塔へと向かった。
残った者の悔しそうな視線に見送られながら。
王都『ラグナス』では、5年に一度勇者を決める大会が行われる。
勇者とは、人々のために戦うことを約束し、世界中で強いとされ、勇気を持ち、強い願望を持った者が貰える称号である。
勇者となった者には、王都で働く資格を与えられる。
そのため毎回富と名誉のために、多くの人が参加する。
そして今年、また大会が始まろうとしていた。
ローズが会場につくと、既にたくさんの参加者が長蛇の列をつくっていた。
受付を済ませるのに三十分並び、1枚の紙と一本のペンを貰い、漸く中へ入る。
―えーっと、私の名前は…
入ったすぐ前にあった電光掲示板に部屋の割り振りが出ていた。
参加者は今年もゆうに四千人を超えている。
多くの名前の中から、ローズは自分の名前を探し始めた。
―ローズ…、ローズ・クレイシスは…あった!第3応接室だな。
漸く名前を見つけ出し、足を1歩踏み出した。
その直後、場内にアナウンスが流れた。
『残り3分で開始となります。時間までに指定場所にいらっしゃらなかった場合、その時点で失格となりますので、ご注意下さい』
「ちょっ…!嘘!?」
『二分三十秒前』
「ってカウントかかってるし!!」
ローズは急なことに驚きながらも、場内を全力疾走した。
指定された第3応接室は、他の所より遠く、なかなか辿り着かない。
心の中で、どこにあるんだと叫びながら、矢印に従って走る。
やっと第3応接室が見えた。
『十秒前…8、7,6,5,4,3,2,1…』
扉を勢いよく開け放ち、中に滑り込んだ。
『ピー!ここまでで終了となります』
後方で扉が自動的に閉まり、鍵がかかる。
ローズは荒い呼吸を整える為に、深く息をついた。
少しづつ正常なそれに戻って行く。
「おい、大丈夫か?」
不意に前方から声がかかり、手が差し出された。
座り込んで荒い呼吸をしていたので、心配してくれたのだろう。
その人の声は、よく通る低めの男の声だった。
せっかく手を差し出してくれているのに、取らないのは失礼だと思い、ローズは軽く手を乗せた。
「ええ、大丈夫です。有り難う御座います」
礼を言い、立ち上がろうとすると、男は一度びくりとして、ローズの手を払い除けた。
そのせいでバランスを崩し、再び床に座り込むはめになった。
「お、女!?」
ローズの頭上から、先の男の驚いた声が降って来た。
その声を始めに、辺りの者もざわつき始めた。
「女だってよ…」
「非力なくせに、来んなっての」
「どうせ、例年通り予選で落ちるさ」
「ああ、そうだな」
室内に笑いが広がる。
ローズは何も言わずにゆっくりと立ち上がる。
汗で張りつく、短い黒髪を鬱陶しげに掻き揚げた。
一度溜め息をつくと、視線を上げ、にこやかに微笑んだ。
笑いに包まれていた部屋は、その行動一つで一気に静かになった。
ローズはこうすることで静かになることが、始めから解っていた。
彼女は、顔もスタイルもそう悪くない。
寧ろ綺麗な方だと自負している。
女の武器は、ローズにとって顔である。
それと、顔と相反する性格も…。
「煩ぇんだよ。女だから非力?そんなの誰が決めた。男にも非力な奴は大勢いるだろうが。少なくとも女だからと差別してる奴より、私は強い自信があるがな」
男のような言葉遣いに、殆どの人が呆気に取られた。
ローズが見て来た大体の者は、顔と性格のギャップに驚き、今のような状態になった。
これが黙らせたい時に使ういつもの手なのだ。
何食わぬ顔で移動し、ローズは自分の席に着いた。
それと同時にアナウンスが流れる。
『お待たせ致しました。それでは、これより予選を開始致します』
―ああ…参加者が多いからか
戦闘でもするのかと意気込んでいたが、次に予想外の言葉か流された。
『では、受付で配布しましたアンケートを1時間で書き、前の箱に入れて下さい。それでは始め!』
言葉と同時に、白紙だった紙に文字が浮かび上がる。
魔法が施されていたのだろう。
制限時間があったので、その技術に感心する暇もなく、紙に向かった。
アンケート用紙には、次のようなことが書いてあった。
1、お名前・性別・年齢をお答え下さい。
2、ご趣味は何ですか?
3、嫌いなことは?
などなど、あまり勇者に関係ない質問が並んでいた。
だが、徐々に妙な質問、そして確信へ迫っていた。
18、好きな人はいますか?
―そんなのいない!悪かったな!
19、結婚してますか?
―好きな人いないんだからしてるわけないだろ!第一、二十歳前だし
20、子供はいますか?
―………。
だんだんムカついてきた。
それでも予選を通る為、と思い爆発を押さえた。
アンケートを進めて行くと、一つの質問で動きを止めた。
30、生命保険に入っていますか?
―…え、何だこれ……。
そこから先も読んでみる。
31、民の為に死ねますか?
32、死ぬのは怖いですか?
33、今日から二年、家には帰れませんが宜しいですか?
まるで死を前提としたような文だ。
勇者になると戦うことが多くなるから、生死をかけることもあるだろう。
だが、死ぬのが怖かったら、勇者になどなれない。
そう自分に言い聞かせる。
質問も残り二つとなっていた。
39、本当に勇者になりたいですか?―YES・・・
40、勇者を志望した理由をお書き下さい。
ローズは、ペンの動きを止めた。
―私が勇者になりたい理由は……
少し逡巡したのち、ローズはペンをすらすらと進めた。
『残り時間5分です』
それを合図に、ローズはペンを置くと席を立ち、箱の中に四つ折りにした紙を入れた。
三十分後。
結果を伝えるアナウンスが流れた。
『配られたペンの側面をご覧下さい。皆さん違ったナンバーが刻まれているはずです。そのナンバーで一次予選通過者、200名を発表致します。呼ばれた方は、東塔の1階フロアに御集まり下さい。それでは発表します』
四千人をゆうに超えていたのに、一次でたったの200人。
だが、そう思っていたのはローズだけではなかった。
周りの者も驚愕の顔をしていたり、ペンを握り締めて祈っていたりしていた。
ただ数人は自信があるのか、笑みを零している。
次々と番号が呼ばれ、数人が第3応接室からも出て行った。
『3639…3653…3681……』
ローズの番号が呼ばれた。
心の中では、拳を握り締めていたが、それを表に出すことはしなかった。
平然な顔で席を立ち、ローズは東塔へと向かった。
残った者の悔しそうな視線に見送られながら。
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