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イラストやら、ドリームやら、日記やらを日々放置! コメント・ツッコミ大歓迎w(笑)
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玖琉 時斗
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性格:男っぽい。がさつ。人見知りが激しい。大人しい。責任感が強い。完璧主義者。って滅茶苦茶な;

特:細かい作業が得意らしい。嫌いだけど…(え;
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長旅に行く前に、苦し紛れの更新していきます。


オリジナル:
 「Brave Tradition」
 第一章・Go Forth Of The Day ≪4、ニ次予選・後編≫


版権館:
 「諷擂・番外編」
 復活の晶霜華:第3.5弾


誤字あっても、急いで書き上げたから許して;
ってわけで、昨日の宣言通り、行って参ります!!

帰国する日まで、アディオス!!

第一章・Go Forth Of The Day ≪4、ニ次予選・後編≫


アクアは、にかっと笑ってローズの手を取って握ると、上下に振った。
その行動で瞬時に『ディナスティ』の出だということが判った。
国や地域によって、挨拶の方法が異なる。
ただ握るのが、ローズの故郷『フローラン』のやり方。
そして、上下に振るのがディナスティだ。
だが、ディナスティは今、災害で貧困に陥っていると聞いたが、彼の家は
大丈夫なのだろうかとローズは心配になった。

「で、ローズ。後はどうする?最低でも、あと一人必要だけど…」

力になりそうな奴を探して、きょろきょろと見回しながら、アクアが言う。
このお気楽な性格なのだから、きっと大丈夫なのだと解釈して、ローズも
一緒に探して見る。
すると一人の者に目が止まった。

「私としては、あいつが気になるんだが…。力の有無より、その…行動が」

示された先をアクアが目で追う。
その先にいるのは、肩までの長さの栗色の髪と濃赤色の瞳をした青年だった。
否、もしかしたら女かもしれない。
それくらい華奢で、顔も女っぽく、可愛らしいという印象がある。
周りの者もそう思っているのか、声をかけた全ての者に断られているようだ。
パーティーが出来ないことに焦っているのか、何度も何もない所で転んでいる。

「…まあ、確かに気にはなるね」

「ってか、此処まで来ると気の毒だな…」

お互いの意見が合い、失笑を漏らす。
二人で暫らくその青年を観察していると、ローズはある物を発見した。

「おい、あれ…」

ローズは、青年の胸元を見るように促した。
そこには何か光る物がある。
よく見ると、それは銀色の杖のようだった。
一番上には蒼い玉が填められ、その両脇に鳥と蝙蝠の翼を模った物が
付いており、鎖が上から下まで巻き付いていた。
今はブローチサイズだが、それは見るからに魔法の杖(ワンド)だった。

「…あれが本当に魔法使いか?」

「うーん、杖があるってことは認めざるを得ないんだけど…」

「……3人目、アイツにしてみるか?」

「うん、そうだね…って、ええ!?」

思いもよらなかった言葉に、アクアは耳を疑った。
思わず返事をしてしまったではないか。
見ていると本当に可哀相になってはくるが、ローズがそんな理由で人選
するとは思えない。

「いいの?あれで…」

念のために、アクアは聞き返した。

「素質があるのは確かだし、これから先の旅で戦いがあるのなら、力が
弱くても傷を癒すことの出来る魔法使いは、居て損はしないだろ?」

ローズは至って真剣に答えた。
そこで漸くアクアは合点がいった。

「ああ、なるほど。逆にいた方が有利かも」

「じゃあ、決まりだな。あとは本人次第だ」

二人は頷き合うと、青年の方へと歩み出した。
青年は、まだおろおろとパーティーを探している。

「おい、お前…」

「うわぁ!!」

急に背後から声をかけられて驚いたのか、青年は文字通り飛び上がった。
此処まで驚かれると、逆に声をかけてはいけなかったような気になる。
青年は胸に手を当て、深呼吸をして落ち着かせてから、ゆっくりと振り向いた。

「な…何でしょうか?」

少々怯えたような顔つきに、ローズはイラつきを覚え、それがそのまま
口調に現れる。

「私達の仲間に入れ」

「こらこら……」

ローズは、ぶっきら棒に命令口調で言い放った。
青年は突拍子のない発言に、何を言われたのか解らないようだった。
簡潔で解り易いと思った結果の言葉だったのだが、どうやら失敗だったようだ。
それとも命令形が駄目だったのだろうか。

「ローズちゃん…もっと解り易く言わないと。それに初対面なんだから…」

どうやら、どちらも駄目だったらしい。
アクアは俺が話すよと言って、未だにしゃがみ込む青年と目線を合わせた。

「相方がごめんね~。実は俺達パーティーを組んでるんだけど、一人足り
なくてさ。良かったら、一緒に組みません?」

「それで、私の仲間に入れと…」

「その通り~。ごめんねぇ、言葉足らずな上に乱暴で…いてっ!」

ローズが、アクアの足を思いっきり踏みつけた。
アクアは足を抑えて、その場に座り込み、悶絶していた。

「悪かったな、乱暴で!…おい、お前。答えは?」

「あ…は、はい!喜んで!逆にお礼が言いたいくらいです!僕の名前は、
キュアル・ラ―シャン。宜しくお願いします」

魔法使いキュアルは、ニッコリと微笑みお辞儀した。
自己紹介をされたので、二人も名を名乗った。
ローズは、ふと疑問が浮かび、尋ねる。

「キュアル…治癒という意味だよな。もし本名だとしたら、回復魔法が
得意か?」

この世界では、各々の属性に伴った名をつける。
そうする事で、力がより強くなるのだ。
だが、これには欠点があった。
名によって力は強まるが、弱点の属性がすぐにばれてしまう。
こうした大会では、特に命取りになるのだ。
だから、皆は仮名をつける。
弱みを狙われないようにする為に。
キュアルはローズの質問に、にこりと愛想よく微笑んで応えた。

「キュアルは仮名ですけど、治癒も出来ますよ」

「どの位まで治せる?」

「そうですねぇ…、心臓止まってから三十分くらいまでならば生き返ら
せられますけど」

ローズは、ふぅんと素っ気無い返事をした。
だが、それに反してアクアは目を見開き、口をパクパクと金魚のように
動かしていた。
それはなかなか声にはならない。

「ろ、ローズ…ちょっと!」

やっと絞り出した声でそう言うと、キュアルに少し待つように言い、
ローズの腕を引いて場所を移動した。
キュアルに声の届かない所まで来ているが、それでも小声で言った。

「予想外の戦力じゃないか」

ローズは、意味がわからず、首を傾げた。

「何がだ?」

「何がって…キュアルのことだよ!」

アクアは酷く慌てたような、興奮しているような声で言った。
勿論、小声でだ。
ローズには、まだ何が何なのか分からない。
キュアルの一体何処を見て、戦力だと言うのか。

「だから、何処が戦力なんだ。普通だろ?」

アクアは真剣な面持ちで、首を横に振った。

「あいつは普通じゃない。死んだ者を生き返らせられる魔法使いなんて…。
それに仮名だって事は、治癒の光属性じゃないって事だろ?自分の属性
じゃないのにそれだけ出来るって事は、特上級の魔法使いだ」 

「あれが!?」

「ああ…。まあ、本人も自覚なしみたいだけどね…」

その当人を見ると、何故か打ちひしがれていた。
地に手をつき、何言がぶつぶつと呟いている。
こんなのがランクトップの魔法使いなのかと、疑ってしまう光景だ。
アクアも溜め息を思わず吐いていたので、同じようなことを感じたのだろう。
周りが明らかに不審な行動を取っているキュアルを避けている。
同じ仲間になった以上、早く何とかしなくては、自分達まで変に見られそうだ。
そう思い至り、二人は急いで彼のもとに戻った。

「待たせたな」

「何さっきから落ち込んでんの?」

アクアが尋ねると、キュアルはがばりと起き上がり、服を掴んだ。
心なしか涙目になっている。

「僕はやっぱり使えませんか!?」

「へ…?」

「やっぱり、生き返らせることが出来るくらいじゃ駄目なんですね…。
外に出たらパーティーから外されるんでしょ!?」

キュアルは、思いっきりアクアを揺さぶった。
心なしどころか、本当の涙を流している。

「そんなことしないって!そんな勿体無いこと!」

「そ、そう!誘ったのは私達の方だ。私達が誘うのはこれから先の旅を
ずっと共にすると決めた者だけだ」

ローズは慌てて助言した。
このままでは、アクアが壊れてしまいそうだった。
思っていたより力があるようだ。
二人の言葉に、キュアルの手が止まった。

「…本当ですか?」

「ああ。さっき話していたのは、キュアルが役立ちそうだということを
言っていたんだ。…それとも、赤の他人が言う事は信じられないか?」

キュアルは、しばらく二人の顔を交互に見ると、首を横に振った。
服を掴んでいた手の力が弱まり、アクアは漸く解放された。
長く揺さぶられていた為、軽くよろける。

「アクア、大丈夫か?」

「た、多分…。あれ、いつの間にか人数減ったなあ」

アクアと同じように、場内を見渡してみる。
確かに、あんなに居たのに残り二十人程度となっていた。
もう殆どが出発したようだ。
強そうな奴は、一人として残っていない。

「それじゃあ、私達も行くとするか。条件はクリアしたしな」

二人は首肯すると、ローズの後に続いた。
出口に辿り着くと、それぞれに1枚のプレートが手渡された。
これが、先ほどの説明の折に言っていたプレートなのだろう。
私達は名前とチーム名を登録し、外へと歩み出た。
これから長い旅が始まる。


*********************************

キュアルはこんなオドオドした性格。
俺様なローズ。おちゃらけたアクア。
こんな三人で始まる勇者伝でしたv次回で一部は最後らしい(人事!?
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お久しぶりです。
投稿者: 唯 2009/03/07 18:35 編集
これを見られる頃は帰国後でしょうか?

お帰りなさいませ(*^_^*)

七日の夕方とのことでしたので、コメントしてみました(≧ω≦)
お疲れだと思うので、ゆっくりお休みになってください♪
では。
うわわわ;
2009/03/13 17:34
ただいまです~!!
帰ってきてから、大分経った後の返信になってしまいました;
申し訳御座いません。また旅立ってました^^;

また15日から少々、旅立ってしまうんですけどね…。
メール、時間が掛かるかもしれませんが、お待ち頂ければ幸いです。

それでは、次の旅行準備をしてきます!><
コメントを有難う御座いました!!
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