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プロフィール
HN:
玖琉 時斗
HP:
性別:
女性
職業:
学生
趣味:
小説書き&読み&絵描き
自己紹介:
性格:男っぽい。がさつ。人見知りが激しい。大人しい。責任感が強い。完璧主義者。って滅茶苦茶な;
特:細かい作業が得意らしい。嫌いだけど…(え;
特:細かい作業が得意らしい。嫌いだけど…(え;
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まだ返し終わらないメール…。
ああ、何だかエンドレス;
卒論も進んでないのに、明日は出かけてきます。
ちょっとノイローゼになりそうなので、友人に癒されに^^;
いつも四人で会うんですけどね。
吃驚した事が、そのうちの一人と会おう!って話してた時に、
別の一人からお誘いメールが来たこと!!
きっと同時間にそっちの二人でも話してたんだなーとか思うと、
考える時期とか一緒!?ってかディステニー;;
家族でも双子でもないのに、通じ合う我等…。
だてに長い付き合いじゃないね。
一人は今年で七年、二人は十年だもんね^^;
というわけで、完全なる同意の下で会って来ます!><
今日も続きに「ブレトラ」入れておきます~。
人気のアクアさんの登場シーンです。
最後に、昨日もたくさんの拍手を有難う御座いました!!
ああ、何だかエンドレス;
卒論も進んでないのに、明日は出かけてきます。
ちょっとノイローゼになりそうなので、友人に癒されに^^;
いつも四人で会うんですけどね。
吃驚した事が、そのうちの一人と会おう!って話してた時に、
別の一人からお誘いメールが来たこと!!
きっと同時間にそっちの二人でも話してたんだなーとか思うと、
考える時期とか一緒!?ってかディステニー;;
家族でも双子でもないのに、通じ合う我等…。
だてに長い付き合いじゃないね。
一人は今年で七年、二人は十年だもんね^^;
というわけで、完全なる同意の下で会って来ます!><
今日も続きに「ブレトラ」入れておきます~。
人気のアクアさんの登場シーンです。
最後に、昨日もたくさんの拍手を有難う御座いました!!
第一章・Go Forth Of The Day ≪3、ニ次予選≫
ローズがフロアに入ると、既に多くの通過者が来ていた。
入ってすぐ横にある壁に背を預け、再びアナウンスが入るのを待つことにする。
約二十分後。それは塔内に流れ出した。
『御集まりの皆様。まずは一次予選通過、おめでとう御座います』
一次予選――。
その言葉が頭の中を回った。
予選はあの一回だけではなかったのだ。
『二次予選に入ります前に、本選の説明を致します』
室内の話し声が、一気になくなる。
『ではご説明致します。まず二次予選通過をした方々には旅に出て頂きます。期日は2年間。その間に、世界最標高と言われているクーロン山の頂上にある協会で、<勇者の証>を受け取り、この場所へ戻ってきて下さい』
参加者達は、数人を除いてざわめいた。
クーロン山。
それは最も高く、最も足場が少なく、最も寒暖が激しいと言われている、言わば試練の山。
気力・体力・素質など全てを兼ね揃えている者でなければ、決して辿り着くことは出来ない。
だが、ローズは口元に笑みを浮かべていた。
そうでなくては面白くないし、国を守る勇者となるには、それを乗り切るくらいの覚悟が必要なのは当たり前だと思っているからだ。
『次に、これから旅に出る上でのルールを説明します。一つ、旅は必ずパーティーで行うこと。二つ、ライバルを減らす為に戦うことを許可します。三つ、例え死んでも、此方では一切責任を負いません。以上の三つは必ずお守り下さい。何か御質問のある方は?』
「パーティーは変えても良いのか?」
『はい、構いません。此方を出る際に人数確認の為、一応御名前とチーム名を登録させて頂きますが、出た後にパーティー全員が解散して、別のパーティーに加わっても、出口で御渡しするプレートに新パーティーを登録して下されば問題ありません』
この後も、様々な質問が飛び交った。
でも、ローズは何も問わなかった。
聞きたかったことは他の奴らが言ってくれたし、聞いているうちに何でもありなのだと分かったからだ。
質問の声がなくなり、いよいよ予選の話に戻った。
『二次予選は、パーティー作りです。人数制限は3~6人。時間は無制限。言い忘れていましたが、この場に戻って来る時も同じ範囲内でお願いします。もし、本選の内容を聞いて辞退したくなった方は、仲間探しをせずに、そのまま此処を出て御帰り頂けます。それでは、パーティーの決まった方から、受付を済ませ、本選を開始して下さい』
その言葉を合図に、一斉に行動を開始する。
50人近くが辞退して、会場から抜けて行った。
残るは約150人。
より強い奴と組もうと皆探し回っている。
強い奴と組めば、簡単に労せずして勇者へと近づける。
そう考えている者が多くいるのだ。
私は、ただ一人ぽつんと立っていた。
(…なるほど。こういうことか。)
ローズは歯噛みした。
今まで、女が予選を通過しなかった理由。
それが今やっとわかった。
皆このパーティー選びで落ちたのだ。
誰もが女は弱いだの体力がないだのと言って、女をパーティーに加えないのだ。
(これだから、男という奴は…。)
女は男より弱いと決めつけ、差別する。
強い女が、稀にいることを知らずに。
ローズは試しに一人の男に声をかけて見たが、やはり断られた。
どうしたものかと思案するが、良い案が思いつくはずも無かった。
(仕方がない。余った奴を誘って、此処を出るまでのパーティーにするか。)
ローズは息を吐いて壁に寄りかかり、その時が来るのを待つことにする。
しかし、突如として自分の頭上に影が出来たことに気付き、顔を上げた。
「お嬢さん、お一人ですか?」
目の前に立っていたのは、金に輝く長髪を首の後ろで一つに結っている二十歳程度の青年だった。
純白に赤の刺繍の入った服とマントを纏い、その間からは見た事もない大剣を携えているのが垣間見えた。
黙って立っていれば、精悍で顔立ちも良く、すぐ女に囲まれそうな雰囲気を持っている。
しかし、明るい声と、歯を見せる笑い方が、子供っぽくさせ、折角の空気を台無しにしていた。
「…何か用でも?」
私は尋ねながらも、その男をチェックしていた。
身長180cmくらい。程よい筋肉がついていて、あの大剣を扱える力持ち。
そして、手に出来た剣蛸から、相当の手練だと判る。
「良かったら俺とパーティー組まない?」
「ああ…会場から出るまでのだろ?初めからそのつもりだったから、別に構わない」
ローズは壁から背を離し、男に向き合う。
自分に声を掛けてきたこの男は、出来るだけ一人で行動したい者なのだろう。
そう思っていたが、男はその答えに苦笑した。
「違う、違う。これから二年の旅ずっとさ」
「は…?」
思いもよらなかった言葉に、ローズは思わず素頓狂な声を上げた。
だがすぐに我に返って、一言詫びた。
「っと…悪い。貴殿なら誘ってくれた奴多かっただろうから驚いた」
「いや、良いよ。でも俺、誰からも声かけられてないぞ?」
青年は、きょとんとした面持ちで首を傾げた。
ローズは視野を広げて、周りの者を見た。
確かに気にかけている者は、何処にも見受けられない。
「どうして、そう思った?」
「え…?」
よく理解できずに、呆然として目を瞬かせる。
すると青年は判り易く、もう一度言い直した。
「どうして、俺が多くの奴に誘われてるって思ったんだ?」
「ああ、そういうことか。それなら、貴殿の手を見れば相当な剣の使い手だと判るし、その大剣を扱えるほどの力もある。明らかに強いだろ」
何を当たり前のことを聞くのかと思いながらも、ローズは答えた。
推論を聞いた青年は、にかっと笑った。
「嬉しい評価だね。でも残念ながら、本当に誘われてないよ。このお気楽な性格と顔がいけないのかもしんないけど」
青年は一頻り笑い、私もつられて笑みを零した。
それを見た青年は一瞬驚いた顔をした後に、片目を眇めて悪戯っぽく言った。
「やっぱ、俺が思った通りの美人さんだ。引き締まった顔も良いけど、笑った顔もね…がふっ!」
言葉より先に手が動く。
一撃必殺。右手のアッパーが見事に決まり、青年が飛んだ。
「そういう誘いなら、外に出てから他の奴にしろっ!」
ローズは踵を返して、歩み出そうとしたが、後方から肩を掴まれて足を止める。
少々イラつきながらも、まめに問い質す。
「まだ何か?」
「誤解だよ。俺はお嬢さんが強いと思ったから声掛けたの」
「……本当か?」
ローズは疑わしげに、しかし少し期待を孕んだ声で聞く。
対して青年は、真剣な面持ちでこくりと頷いた。
「…なら良い。私はローズ・クレイシスだ。ローズでいい」
我ながら、自分の力を見極められたくらいで人を認めるのは、甘い考えだと思う。
だが、何故か信じても平気な気がして、手を差し出した。
青年はしばし驚いたような、嬉しいような何とも言えない顔をした。
いや、そんな気がしただけかもしれない。
「俺は、アクア。よろしく、ローズちゃん」
ローズがフロアに入ると、既に多くの通過者が来ていた。
入ってすぐ横にある壁に背を預け、再びアナウンスが入るのを待つことにする。
約二十分後。それは塔内に流れ出した。
『御集まりの皆様。まずは一次予選通過、おめでとう御座います』
一次予選――。
その言葉が頭の中を回った。
予選はあの一回だけではなかったのだ。
『二次予選に入ります前に、本選の説明を致します』
室内の話し声が、一気になくなる。
『ではご説明致します。まず二次予選通過をした方々には旅に出て頂きます。期日は2年間。その間に、世界最標高と言われているクーロン山の頂上にある協会で、<勇者の証>を受け取り、この場所へ戻ってきて下さい』
参加者達は、数人を除いてざわめいた。
クーロン山。
それは最も高く、最も足場が少なく、最も寒暖が激しいと言われている、言わば試練の山。
気力・体力・素質など全てを兼ね揃えている者でなければ、決して辿り着くことは出来ない。
だが、ローズは口元に笑みを浮かべていた。
そうでなくては面白くないし、国を守る勇者となるには、それを乗り切るくらいの覚悟が必要なのは当たり前だと思っているからだ。
『次に、これから旅に出る上でのルールを説明します。一つ、旅は必ずパーティーで行うこと。二つ、ライバルを減らす為に戦うことを許可します。三つ、例え死んでも、此方では一切責任を負いません。以上の三つは必ずお守り下さい。何か御質問のある方は?』
「パーティーは変えても良いのか?」
『はい、構いません。此方を出る際に人数確認の為、一応御名前とチーム名を登録させて頂きますが、出た後にパーティー全員が解散して、別のパーティーに加わっても、出口で御渡しするプレートに新パーティーを登録して下されば問題ありません』
この後も、様々な質問が飛び交った。
でも、ローズは何も問わなかった。
聞きたかったことは他の奴らが言ってくれたし、聞いているうちに何でもありなのだと分かったからだ。
質問の声がなくなり、いよいよ予選の話に戻った。
『二次予選は、パーティー作りです。人数制限は3~6人。時間は無制限。言い忘れていましたが、この場に戻って来る時も同じ範囲内でお願いします。もし、本選の内容を聞いて辞退したくなった方は、仲間探しをせずに、そのまま此処を出て御帰り頂けます。それでは、パーティーの決まった方から、受付を済ませ、本選を開始して下さい』
その言葉を合図に、一斉に行動を開始する。
50人近くが辞退して、会場から抜けて行った。
残るは約150人。
より強い奴と組もうと皆探し回っている。
強い奴と組めば、簡単に労せずして勇者へと近づける。
そう考えている者が多くいるのだ。
私は、ただ一人ぽつんと立っていた。
(…なるほど。こういうことか。)
ローズは歯噛みした。
今まで、女が予選を通過しなかった理由。
それが今やっとわかった。
皆このパーティー選びで落ちたのだ。
誰もが女は弱いだの体力がないだのと言って、女をパーティーに加えないのだ。
(これだから、男という奴は…。)
女は男より弱いと決めつけ、差別する。
強い女が、稀にいることを知らずに。
ローズは試しに一人の男に声をかけて見たが、やはり断られた。
どうしたものかと思案するが、良い案が思いつくはずも無かった。
(仕方がない。余った奴を誘って、此処を出るまでのパーティーにするか。)
ローズは息を吐いて壁に寄りかかり、その時が来るのを待つことにする。
しかし、突如として自分の頭上に影が出来たことに気付き、顔を上げた。
「お嬢さん、お一人ですか?」
目の前に立っていたのは、金に輝く長髪を首の後ろで一つに結っている二十歳程度の青年だった。
純白に赤の刺繍の入った服とマントを纏い、その間からは見た事もない大剣を携えているのが垣間見えた。
黙って立っていれば、精悍で顔立ちも良く、すぐ女に囲まれそうな雰囲気を持っている。
しかし、明るい声と、歯を見せる笑い方が、子供っぽくさせ、折角の空気を台無しにしていた。
「…何か用でも?」
私は尋ねながらも、その男をチェックしていた。
身長180cmくらい。程よい筋肉がついていて、あの大剣を扱える力持ち。
そして、手に出来た剣蛸から、相当の手練だと判る。
「良かったら俺とパーティー組まない?」
「ああ…会場から出るまでのだろ?初めからそのつもりだったから、別に構わない」
ローズは壁から背を離し、男に向き合う。
自分に声を掛けてきたこの男は、出来るだけ一人で行動したい者なのだろう。
そう思っていたが、男はその答えに苦笑した。
「違う、違う。これから二年の旅ずっとさ」
「は…?」
思いもよらなかった言葉に、ローズは思わず素頓狂な声を上げた。
だがすぐに我に返って、一言詫びた。
「っと…悪い。貴殿なら誘ってくれた奴多かっただろうから驚いた」
「いや、良いよ。でも俺、誰からも声かけられてないぞ?」
青年は、きょとんとした面持ちで首を傾げた。
ローズは視野を広げて、周りの者を見た。
確かに気にかけている者は、何処にも見受けられない。
「どうして、そう思った?」
「え…?」
よく理解できずに、呆然として目を瞬かせる。
すると青年は判り易く、もう一度言い直した。
「どうして、俺が多くの奴に誘われてるって思ったんだ?」
「ああ、そういうことか。それなら、貴殿の手を見れば相当な剣の使い手だと判るし、その大剣を扱えるほどの力もある。明らかに強いだろ」
何を当たり前のことを聞くのかと思いながらも、ローズは答えた。
推論を聞いた青年は、にかっと笑った。
「嬉しい評価だね。でも残念ながら、本当に誘われてないよ。このお気楽な性格と顔がいけないのかもしんないけど」
青年は一頻り笑い、私もつられて笑みを零した。
それを見た青年は一瞬驚いた顔をした後に、片目を眇めて悪戯っぽく言った。
「やっぱ、俺が思った通りの美人さんだ。引き締まった顔も良いけど、笑った顔もね…がふっ!」
言葉より先に手が動く。
一撃必殺。右手のアッパーが見事に決まり、青年が飛んだ。
「そういう誘いなら、外に出てから他の奴にしろっ!」
ローズは踵を返して、歩み出そうとしたが、後方から肩を掴まれて足を止める。
少々イラつきながらも、まめに問い質す。
「まだ何か?」
「誤解だよ。俺はお嬢さんが強いと思ったから声掛けたの」
「……本当か?」
ローズは疑わしげに、しかし少し期待を孕んだ声で聞く。
対して青年は、真剣な面持ちでこくりと頷いた。
「…なら良い。私はローズ・クレイシスだ。ローズでいい」
我ながら、自分の力を見極められたくらいで人を認めるのは、甘い考えだと思う。
だが、何故か信じても平気な気がして、手を差し出した。
青年はしばし驚いたような、嬉しいような何とも言えない顔をした。
いや、そんな気がしただけかもしれない。
「俺は、アクア。よろしく、ローズちゃん」
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